日記とメモ

岡田勇人の備忘録・活動録

2016.8.15

原宿にあるVACANTというイベントスペースで、『中平卓馬 カメラになった男』を観た。中平卓馬という人は、すさまじい男だと思った。

中平は〈結合〉を求めている。彼にとって「大道」と「Dydo」は結合する。「Casa blanca」と「白い猫」も結合する。横浜の紅白に塗られたタワーと沖縄の紅白に塗られた別のタワーは「全く同じ」である。しかし、荒木経惟と沖縄は結合しない。アラーキーは自分が見たい「沖縄」を沖縄に見る。中平は、東松照明に対して同じ理由から厳しく問いただす。沖縄を全的に捉えることは可能か。

中平の写真を取る姿は恐ろしいほど早い。撮った瞬間、その対象との強すぎる結合から急いで逃れるかのようにバッと立ち去る。決して二度は撮らない。そして、「成功だね」と少年のように笑って言う。これはすごいことだと思った。

写真を取ることによって全く新しい「私」に生まれ変わり続けようとする男。こんなすごい男がいたことに私はただ感動してしまった。本当にただ感動してしまった。